もがく事の意味を知った 乾ききった春を迎えて 話す事の意味を知った たわいも無いほど笑って 散りゆくあの桜は綺麗でも 覚えていないと忘れていくだけ 切り離した時計の針をずっと 見守っていた 君は見た壮大な月を照らし出す光景 聞き飽きた風の音も 遠くに吹いていた あの日見た月の名も 忘れてしまっていた ここからは一人でも 生きていけるから 人はみな微笑んで胸を殺して進む 相槌を探しては途方に暮れている 落ちていた瞼ではとても綺麗には 見えなかった 世界が 君は見た壮大な月を照らし出す光景 聞き飽きた風の音も 遠くに吹いていた あの日見た月の名も 忘れてしまっていた ここからは一人でも生きていける 気はしていた