誰もいない部屋、灯りは点けない 昨日の声がこびりついて離れない 一人きりちょうどいい音量 火の向こう、自分だけの問答 孤独、悪ばかりじゃない 必要な間 息整えてからじゃなきゃ言葉は 出ない 深く潜れない 叫ぶより黙って吸う 誓った愛し方のルール 孤高気取るわけでなく、 ただ俺に嘘つきたくないだけ 甘さは控えめ 残りもの一手間加え 誰も見てないキッチンに灯り コンロ朝が焼かれていく 余熱はまだここにある 今一人で確かめる 仕込み始める、素材は充分 もう充分、それでも欲しがる 溢れ出る想いも火を通す 来る日も来る日もただ繰り返す 呼吸のそばに孤独 でも悪くないと 言葉であなたを知る 言葉で自分を知る 言葉で傷つける 言葉で愛してる この舌に気持ちが乗る 亡き人の気持ちも乗る 声にならない言葉も 余すことなくしたためる これは体裁なのか本心か これは習慣か覚悟か すべて明日に連れていくべきか わからなくなる時は見つめる 見つかるまでこのレシピ嘘は 入れない 題名のない日々、染みた声 俺に馴染むまで 余熱はまだここにある 今一人で確かめる 仕込み始める、素材は充分 もう充分、それでも欲しがる 溢れ出る想いも火を通す 来る日も来る日もただ繰り返す 呼吸のそばに孤独 でも悪くないと 頼りにしてる