あぁ、愚かな私の気持ちは、 貴女を殺してしまった。 凶器は膨れ上がった恋心。 孤独な食卓で愛を、 喰べた。 あぁ、この思いが伝えられず、 言葉でそれを隠してた。 「飛び降りるなんて 思わなかった。」 なんて届くワケもない。 そうでしょう? 居ない貴女を探してる。 私自身が消したのに。 撃った言葉の銃口からは、 青い煙が止まらない。 もうずうっと。 ほら、世界が、 私を責めているわ。 それが正しいのは分かってる、 でもそれじゃ誰も救えない、 でしょ? ねぇ、ほら、私は、 お日様も見れないの。 隠れながら償う過ちを、 または、貴女に捧ぐ菊の花を! もう一回愛を喰らって、 どこまでだって行こう。 分からないんだ、私の罪が、 償い方が、ずっと。 ねぇ、 もう一回愛を謳って、 全て忘れようぜ。 「それでいいのか?」 「それでいいんだ。」 それでいいのか。 本当に? ねえ…。 奪った貴女の命、 それで狂った私の命。 まるで作られた偽の希望に、 縋る昨日を見るような、 気持ちだよ。 償ったって償えない。 神さまと間違えている。 怒りは収まらないままだから、 いっそ私を殺して、頂戴よ。 ってさ、無理、だね。 逃げるのは許されない。 まるで愚かな童話の狐、 救われない結末の話よ。 くだらないよね、 私のことなんかさ。 一人籠もった部屋の光と、 それと、茹だる夏の日の太陽と。 もう一回愛を喰らって、 どこまでだって行こう。 分からないんだ、私の罪が、 償い方が、ずっと。 ねぇ、 もう一回愛を謳って、 全て忘れようぜ。 「それでいいのか?」 「それでいいんだ。」 それでいいのか。 本当に? ねえ…。 あー、 もう一度だけさ、 一度だけやり直せたならさ、 貴女に捻くれず 真正面からこの気持ちを 伝えたいわ。 もう一度だけさ、 一度だけ笑い合えるのなら、 それだけでいい、 その他はいらないわ。 貴女がいるだけでいいわ。 もう一回、愛を喰らって、 どこまでだって行こう。 もう一回、愛を謳って、 全てにキスをしよう。 恨みにだって、 あの日にだって、 私の醜いとこも、さぁ! もう一回愛を込めて、 貴女に花束を! 贖罪、告白、愛情、劣情、恋慕、 引っくるめて831。