静寂、日が昇り出す、 開け放たれてる窓。 揃った革靴の茶色、 赤色のペトリコール。 「お父さん、あれが怖いよ」 「大丈夫、関係ないから」 「お父さん、苦しそうだよ」 「大丈夫、知らなくていいよ」 傍観者、貫き鬱物語、 アスファルト、気化する血の華。 追い詰められたあの子は 翼も無しで飛びました。 目を背け逃げた僕には聴こえない スタートを告げるチャイムは。 止まないフラッシュバック、OMG、 後悔よ。 「かぷかぷ」と笑って…。 クラムボンを殺したのは僕です。 誰も手を 汚してはいませんけれども、 あの子は僕たちに殺されました。 無関係気取った傍観者の悪意で 死んだ。 「いつか雨は止むから…。」 今降る雨に耐えれない。 誰かの傘を盗んでも、 ビニールは風に剥がされて。 脳から溢れ出て口を過ぎてく、 意味のない言葉が足枷に。 贖罪はもう一つだけなの、 「かぷかぷ」と喚いた。 クラムボンを殺したのは僕です。 だからすぐに君に会いに逝くよ。 眩む夜、病ま無し、咲く血の華。 僕を殺せるのは僕自身だけだろ。 今際の際まで来たからさ、 最後、僕を殺して終わりにしたんだ