お前を愛したあの頃は 俺も寂しかったんだろう 一人暮らしの狭い部屋 つけっぱなしの小さなテレビ 見る気も無いのに眺めては 寂しさいつもまぎらわし そんな暮らしに疲れたとき 町でお前に出会ったんだ 寂しそうに笑うお前を 愛してみたくなったんだ 一緒に暮らそう俺が言う それも良いねと笑ったっけ 名前も知らずに 愛し合って 寂しさだけを 愛に変えて 町を一人で歩いてたら 寂しい背中のお前がいた 声をかけてみたくなり 肩を叩くと震えていた 帰る場所を無くしたんだろう 俺の部屋へ来ないかい 別に理由も無いけれど 布団が一枚余っているから 寂しさ半分 愛が半分 それもいつか 寂しさに変わる 今になって思えば俺は 本当にお前を 愛してたのだろうか