”Dessau”(with Haruko Madachi)

歌詞

じゃあね、 ゆるやかな日差しのうねり、 見分けたら切り取るとして 普段着に宿っている季節と 私に待つ不思議とは 油絵の具が ぴったりな空を囲っていく ちょうど、 記憶や匂いだとかと混じっていく 潤んだ朝を 縫うための呼吸を知っているから、 できるだけ、 覚める前の意識でさえも大事がる ゼラニューム、 虹、 靴のいらない 小さな夢にまた出会えるとして 私が覗いているファインダーの中に 消え入るものとは 手を握ったらわかった微熱、 冷えはじめて強張ったインク、 煉瓦にぶつかっていく言葉だ 古いエアメール 便箋に当てた プロジェクションマッピング 甘いクローヴァに 触れながら落とし込んだ作業場は、 まだ午前中なのだから笑い声のない とはいえホワイエ 願望みたいな日誌を 先につけていたのさ 腕時計は疑わし気な目に 秒を刻んで、 コード、ノート、 順番に書き綴ってる 明後日には誰にでも言えること、 それだけの孤島 部屋の外側、 折り目の跡、 柔らかな汽笛、 ドレス、 夜の必要がない 静かな夢ならば気づけるとして どこにも蘇りはしないのに、 あまりに美しいこととは めくる用意だけしてた月日、 パトローネが遮らないまま 晴れ渡っているこの景色だ そのままの都市で、 普段どおりの季節と 私に待っている全てと、同じかな