情欲、衝動的 晩冬の出会いの夜 吊るされる愛しき様 哀愁さ、詩を織ります 就縛、興味本位 唯、唯それだけです。 「僕のものであって欲しい」 見つめるは愛しき憂う目 嗚呼、舌で舐めずる 低俗な赤い蜜 求めあうは情死でもいいと まるで阿部定ね、離さない 一部でありたい、貴方でありたい 舐る愛は低俗故に 愛憎、激情故 捕らわれた私憐れ 虚ろなその口は 縫い付けます、私ごと 嗚呼、舌で舐めずる 低俗な赤い蜜 嗚呼、ペロリ味わう 憎しみと愛情の味 寒い夜は暖めあった 貴方の腕が好きだった 脚を絡ませ開いた瞳孔に 映る私は孤独かしら 求めあうは情死でもいいと まるで阿部定ね、離さない 一部でありたい、貴方でありたい 味わう愛は私の中に