グラスを置いた あなたの腕に 彼女はそっと 手を添えて はじけるような笑顔をみせた 誰も彼もが まるで幸せを きっと分け合うというように あなたは少し 彼女を見つめ 屈託もなく 笑ってる 私は泡の消えたグラスに そっと目をやって まるでつかめない 恋の終わりへと沈むのね ふたりだけ ここに残って その腕に もたれてみても さりげなくあなたは時を告げ あの子のもとへ きっと帰るのでしょう あなたの置いたグラスの中で 彼女と少し 目が合った 弾かれるまま 目を伏せたのが そうよ悔しくて まるで音のない 恋の終わりへと沈むのよ ふたりだけ ここに残って 眠るまで 甘えてみても うわごとであの子の名を呼んで あなたは私を きつく抱くのでしょう ふたりだけ ここに残って その腕に もたれてみても さりげなくあなたは時を告げ あの子のもとへ きっと帰るのでしょう 彼女は泡の消えたグラスに 緑の星を注ぎ足した 私はじっと それを見ている 誰も彼もが いつか遠ざかる 暗い沈黙に包まれて