どこにも飛べなくなって しまったみたいだ 聴き流してた音楽は 鼓膜を擦り抜けていった 言い訳ばかりの夜に 浸りきって、まだ その瞳に僕は映っていますか? 語り合った未来の理想論 どこで選ぶ道を違った 後ろ向きに歩いているから 過去に掴み損なってしまった 夢をまだ探している僕は亡霊だ 重なり合った幾つもの色や温度で 僕だけに綴れるものを描いて来た 理想像にはまだ遠いが 歩みを止めることはしなかったから 踏み出した瞬間に飛べたんだ僕は 足りない言葉は僕が紡ぐから 薄れて消えそうな意識の中で 君の涙が見えた気がした 鳴らす音に意味を込めて 忘れないよう歌で蓋して 自分たらしめるものを 探して来たけど 道半ば諦めていった奴も 未だもがき続けてる僕も ひとつも嘘はないから どこにも飛べなくなって しまった気がした 白黒の輪郭に色をつけるのは 間違いなく辿って来たこの道のりと 僕らが引きずって来た感情達だろ 重なったそれら全てが この声をなぞり色彩を帯びていった 理想像にこの手を伸ばし 歩むことを辞めずに 此処に立ってるんだ 踏み出した瞬間に始まった僕ら 足りない音なら君に任せるから まだまだ描けるから どこまでも飛べるから その一歩踏み込んで