いつもの昼下りまた お決まりのシートへ 向かい側の君はまだ来ない それもいつも通り 西の窓射し込む 夕暮れに目を細めたなら 今日はどんなこと話そう そんなただ幸せな時間だった 溶けていく茜色の陽 そっと水面揺らして 過ぎてゆく時も季節も あの日々から 君を待つ明日も同じこの時間 この夕景の中待っている 今も変わらず君のこと ガラス向こうの樹々も 紅い葉を散らして 冷たい右の手は寂しそうに 行き場を無くしたまま 夢をかき混ぜて 君の手に触れたい それだけでいい 溶けていく茜色の陽 そっと水面揺らして 映り込む顔は見えない 見えなくていい 夜が来る明日も同じこの時間 この夕景の中待っている 今もずっと君のこと まだ醒めないで 逢いに来て