春は浮かれた恋の欠片が目鼻にこび りついてさ 皆が謳う「春の期待」には嫌気が差 していた いくらの値打ちがあるだろう? もがいて這うように進む僕には 春を越えて忘れぬように どうか笑えない日々も愛して唄にし たいな そんな早まるなよ 僕ら熟れる前じゃ甘くもないだろう ? 春は呆けた世界がいつも変わったよ うに振る舞うから 縋るほど捨てきれない何かにしがみ ついて傷隠した 喧騒に揉まれては 自らに問いただすだけ無駄な気がし て 春を越えた先に何を望むの? 憂いて死ぬなら馬鹿になりすますぜ 苦い顔するなよ 春は青いままじゃ食えもしないだろ う 最終回 臨む一歩手前 「先延ばし」はここじゃ使えぬらし い 後悔 先立つ隙もないな 春を越えて忘れぬように どうか笑えない日々も愛して唄にし たいな そんな早まるなよ 僕ら熟れる前じゃ甘くもないだろう ? 五月蝿い声は黙って見てな 笑いたい奴にゃ反吐も惜しいだろ そんな気にするなよ 春は青いままじゃ進めやしないだろ