旧(ふる)い 縁(よすが)の 田地(でんち)を 蔑(なみ)し 夜毎(よごと) 蕩(つたよ)いて 善(よ)がる 四人(よたり)と 作夜(よんべ)の 与太(よた)は よもや 酔い醒まし 集(たか)る 悪たれ 吹き込む 戯(ざら)け 所詮 友擦(ともずれ)れと 我(わが)の 早瓜(わきうり) 和院も 嗤(わら)う 童(わっぱ) 我賢(われさか)し (田(でん) 田 田 耕せ)覆(かえ)さぬ (田 田 田 耕せ)悴(せがれ)は (田 田 田 耕せ)迷いね (田 田 田 出直せ) とうと 余(あま)して 放した 先は 新(あら)の 曖昧屋 熟田(こなた) 毀(こわ)して 恋里(こいざと) 漕ぐは 黄金(こがね) 拵(こさ)える樹 春を耕し 枕を画(えが)き 鶏唱(けいしょう)は嬌笑(きょうしょう) 当の 豚児(とんじ)は 鶏冠(とさか)を 磨ぎて 取るは 透頂香(とうちんこう) (田(でん) 田 田 田返せ)返さぬ (田 田 田 田返せ)輩は (田 田 田 田返せ)早去(はよい)ね (田 田 田 田手放せ) 絶えなば絶えね 吾儕(わなみ)の裔(すえ) 薬も 卦(け)も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族(やから)の泥 のさばりゃ 憂き名は 廻る 絶えなば絶えね 吾儕(わなみ)の裔(すえ) 薬も 卦(け)も 手も 尽きし 風 堕ちらば堕ちね 族(やから)の泥 祖道(そどう)の 恩誼(おんぎ)を 忘れて のさばりゃ 己は 要らぬ (田(でん) 田 田 田返せ)