思い出したのは 走りつづける僕の背景の青い空 信じきっていた 疑うはずもないと思った青い空 いつからもうこの目には 映らなくなっていたのかな この目から泪がこぼれて 何もかもぼやけて見えた それが空を隠してくれるのを ただ僕は待つばかり 青い空はもう色を失っていた 今こうやってみて空は青いようで やっぱり灰色だった 今となってはどんな風に青く 見えていたのか解からなくなった もう何も見たくないと そう思っていたその時に 何処からか夜がやってきて 僕から色をさらっていった 闇が空を隠してくれた もう僕は何も見ないですむ もう何も見えない そう思って見上げた夜空に 今まで気付かなかった 数の星が瞬いていた 僕の中で何かが少し変わりだした そんな気がした 空も青く見える気がした 気付いたら泪は止まっていた 明けてく空に色がつきだした きっとすぐに青い空が 僕のこの目に映るだろう