真っ白なスクリーンと 映写機の間に 立ち尽くす僕と 過去からの光 フィルムの第1巻は 87年10月 刻まれた 影の連なり 自分という 活動写真 初めは父と母の 時に教科書の 描いたシナリオ フィルムは進んでく やがてあの夏の日 初めて自分で描いた 未来図とは 決して重ならない 僕はただ 真っ黒な影 もう届かない あの眩しい光 収まらぬほどあった シナリオはもう 静止画のような今に すり替わっていた 真っ白なスクリーンと 映写機の間に 刻まれた 影の連なり 自分という 活動写真 もう届かない あの眩しい光 ガラ空きの客席に 少年がぽつり エンドロール刻まれた 名前は見ないで 最後のフィルムの缶に 現在のラベル 続編の制作は 決まらないまま 僕はまだ 真っ黒な影 自分という 活動写真 自分という 活動写真