350の朝と夜 何を思う?どう生きる? 咲かない日々を讃えよう もがいた日々を照らそう 咲いた後になら わかるだろう その花よりも 美しいもの 秋枯れの桜並木 土の中眠るセミ 閉館時間の絵画 未だ叶わぬ夢 どうか どうか 見過ごさないで 咲かない日々を あけない夜を 350の朝と夜 何を思う?どう生きる? 咲かない日々を讃えよう もがいた日々を照らそう 咲いた後にならわかるだろう その花よりも美しいもの 春の夜に照らされた 故郷の桜の木 華やいだ祭りもまた 泡沫の夢のごとき いつか いつか 帰る時には 大輪の花 誓ったけれど 350の日々をただ まっすぐに 生きていく しがない日々を重ねよう それでも腐らずいよう 咲くだけを望み 恨むような 人になるなと 自分に刻め ありふれた街に住み ありふれた傷を負い ありふれた歌を詠む ありふれた自分がいい その一つ一つを 誇れる人でありたい 350の朝と夜 何を思う?どう生きる? 咲かない日々を讃えよう もがいた日々を照らそう 咲いた後にならわかるだろう その花よりも美しいもの 咲いた後にならわかるだろう その花よりも美しいもの 咲いた後にも消えずあるもの