醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故(から) 抱き締めた儘 銀(しろ)に染めて 霽(は)れた貌(かお) 斎槻(いつき)の直路(すぐじ) 一路に歩かば 唯(ただ) 此の瞳に映る 風に踊る田菜(たな) 詞(ことば)を弄(ろう)しても 愛を騙(かた)っても 滲(し)み出す汚泥(おでい)は 隠し切れない 無頼(ぶらい)を気取っても 悪を誇っても 捨てきれぬ 真心(こころ) 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故(から) 抱き締めた儘 銀(しろ)に染めて 霽(は)れた貌(かお) 斎槻(いつき)の直路(すぐじ) 一路に歩かば 唯(ただ) 此の瞳に映る 風に踊る田菜(たな) 左様(そう) 己と向き合うことを 恐れ謀(たばか)る 何かを求むなら 瞳を見開いて 胸の臆で 睡(ねむ)る光 誰でもなく我を羽包(はぐく)んで 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故(から) 抱き締めた儘 銀(しろ)に染めて 霽(は)れた貌(かお)で槻(つき)を潜(くぐ)り 一路に歩かば 未だ 此の瞳に宿る 醒(めざ)め創(はじ)めた光を 止められない故(から)