夜の端っこに 沈み込んでいる 行く宛をなくした 言葉の束 波に揺られてる 日々の澱の様に 心の奥の方に 隠れてる 鏡が映し出す 微かな想い 煌めいた舞台の上で 幻の欠片を集めて 燃える様に生きた 降り注ぐ光に紛れ 消えていく 夢を 少し思い出す 夜を滑っていく 無数の泡の中 行く先を忘れた 願い事は 余計なもののない 足りないもののない 重さのない国で 旅をしている 物語には語り部がいて ショーウィンドウに切り取られた 鏡に移った身体 なぞる指先が まだ少し熱くて 硝子の舞台の上で 君の手を握った 掌 燃える様に 僕ら 降り注ぐ光はやがて 消えていく 君をまっすぐ見ている 硝子細工の世界は今も まだ 夢を見ている ああ 反射する光の波を泳ぐ まだ 夢を見ている