ぬるくなった瓶ラムネ 抜けていった炭酸は 君の触れ方に似ている 徐々に連絡は減ってく からからり、ころり からから、からり 壊れちゃうのが怖くて 何度だって栓をした あふれないように押さえて 喉が渇くのは気のせい 君にしか取り出せないのに からりからから ビー玉は鳴る それはこの 手のひらのなか 届かぬと諦めている 私の恋模様 からからり、ころり からから、からり 飲み干せぬまま からからり、ころり からから、からり 項垂れている ぬるくなった瓶ラムネ 消えていった炭酸は 姿も見せずに去ってく 私だけが知らないまま 茹だるような炎天下 昔 覗き込んだ駄菓子屋で 君からもらったビー玉を 手放せずいる いらないと捨てられたなら からりからから ビー玉は鳴る それは今 転がり落ちて 砕けてく私の恋と あの夏の日々 しゅわしゅわり、しゅわり。 消えていく からからり、ころり からから、からり 飲み干せぬまま からからり、ころり からから、からり 項垂れている