まばたきの合図で時が少し止まれば ぬるい缶ビールを 飲まずにすんだのに 髪を掻く仕草で痛みが分かるなら 君をもっと綺麗に悲しませたのに 朝がもっと気まぐれに夜を ノックしてもいいのにな 暗い暗い世界の入り口 君だって単純に 「ウソだ」って言えるのなら ねぇこの場所で聞かせてよ 僕の事は忘れて いなかった事にしてね 「さよなら」 君の声を僕は 忘れてしまったみたいだ 薄明るいなちょうどいい 本当の事を話そう 君はもういないけど 転がって順番に光が差す前に行こう 震える夜を乗せて 僕の事は忘れて いなかった事にしてね 「さよなら」 君の声を僕は忘れてしまった? 陽のあたらない世界 君が閉ざした窓 さよなら君の声も歌も 夜に溶けていくよ 光はいらない