新しく住む部屋は 荷物を置かない事 いま僕の手元から こぼれる愛が見える事 何年もきみと愛し合ってた 番地が変わる事 秋 音が聞こえる壁と 写真がない壁と きみと僕の間に 見えない壁があったのさ ふたりで聴いてた ラジオが終わる 隣にきみがいない 冬 もうずっとだね 苗字がかわっても逢いたいね 出来もしない約束 ふたりでいつまで 話せば気が済むの 思い出にすがるより 前を向いて歩くよ お互いの気持ちを 思いやって生きたい 何も聞けないよ 知らないきみが 少しずつふえてゆく 夏 もうずっとだね あれから僕らは忙しくて 出来もしない約束 ふたりでいつまで 話せば気が済むの だけどそんなきみが好きです 秋の日差しに揺れてる きみが好きです