Track by北園みなみ
路地裏 君は僕の先を歩く 時折 振り向いては微笑んで 僕らの行き先は月に似ている 月面歩行の足取り 彼方へ飛び去る飛行船 無邪気に過ごした日々を思う 鉛の空は僕たちの行き先 微風が首筋を撫でて通る くさびの群れを成した青い鳥 街路樹 風にざわめいて 飴色帯びたいつかの思い出が 胸の奥をかすめた 浮ついたゼリーの様な 日々は早足に風を切って去った 最後の言葉は今でも 時折 いたずらに 軟風の姿をして悩ませる