呼吸が浅くなるのがわかる 東京なんて街は 誰も私を見ていない 東京なんて街は 私のことを抱きしめてはくれない 東京なんて街は ボロボロで歩いても構わない 履き慣れた8センチのヒールで 靴擦れになっていた 今日はもう歩けないから ちょっと 高い近くのコインパーキングに車、 駐めた 目の前が暗くなるのがわかる 東京なんて街は どこに行っても人がいて 視界が歪む 見られないように下を向いて口を 噛んでも 血の味がするだけだ 東京なんて街は 私のことを誰も見ていない 東京なんて街は 足を引きずって歩いても誰も何も 言わない 履き慣れた8センチのヒールで 歩いてきたけど どんどんすすむ度ずれてったし、 血が滲むだけだった 今日はもう歩けないから 裸足で帰ることにした 君の声を聞きたくなった ここに君はいない 君がいない街で今日はもう目を 閉じてみる