天使が吠えていた ピンクに奪われたあの子が 消えないように手首にかいてみた のびたパーカー 色褪せた袖の色 僕が死んでも朝が来る 「ねえお願い 私の絶望をぐちゃぐちゃにしてくれ ない? そう言って笑ったんだ わらったんだ、わらったんだ 」 ねえお願い わたしの 絶望をぐちゃぐちゃにしてくれな い? わたしの全てをもう 全部全部くれてやるから 春が君を奪い去った 僕の手が届かないところまで ピンクが消えていなくなった街の色 ふたつ季節が過ぎた 流れ星を探す ねえお願い 私の絶望をぐちゃぐちゃにしてくれ ない? そう言って笑ったんだ わらったんだ、わらったんだ 「ねえお願い わたしを 見捨てないでいてくれないかなあ いまだに、ねえ期待してるよ ひとりにしないで、」 僕の天使は吠えていた 天使は泣いていた いっしょにしんでほしいって 泣いていた あの天使に僕を奪われたって 好きだって必死で気が狂えるのは なんか悪くない気がした