水面に揺れる 月明かりを集めて 君の頬に触れる 夜風をそっと掠めて 君が誘ってくれた 花火がよく見える海辺 波打ち際ではしゃぐ君の後ろで光る 音 「ほら、上がるよ。」 あゝ夏がはにかむ君の裾を濡らす あゝ時の波に揺蕩う日々は 置いていったままで 窓から覗く隙間風と月影 あの日君が居た机にすっと差し込む 一人悩む日は 笑う君を思い出すよ 雨に濡れる夜は 嫌になるほど君想うよ 「もう、いいよ」 あゝ街の時間は 止まってくれないのに あゝもう君は居ない 波打つ海を一人で眺める 泣かないで、泣かないで 僕は世界で一番タフだから 羽ばたいてまた輝いて 君のとこからでもまだ見えるように 光った あゝ夏が旅立つ僕の袖を濡らす あゝ夏が終わる もう行くよ、君の思い出抱えて また逢えるまで