たった一瞬の 不確かな道標 雲に迷って 追いかけてきたんだ やっと見つけた 無色透明なコンパスは 今日の行く先を大げさに歌っていた 深くて綺麗な 届かない夢だった 気づいて 漕ぎ出せば空の下 宇宙の海を渡って 捉えた追い風は 地図の果てまで手を振るから 夢中で君は笑った 見つけた遠い星も 夢じゃない 月の向こうまで 連れてゆくよ 大気圏越しに浮かんだ波を受けて 遠ざかっていくあの空にさよなら 暗くて孤独な 終わらない夜だった 滲んだ涙は雨に溶けるように 通り過ぎる彗星に触れ 「消えないで」 つないだ手は離さずに 隠れている明日を迎えに行こう 宇宙の海を渡って 捉えた追い風は 地図の果てまで手を振るから 夢中で君は笑った 見つけた遠い星も 夢じゃない 月の向こうまで 連れてゆくよ