張り詰めていた あの夜が明ける 晴れた空は遠く 乾いた風が抜けた もがいても 何もかも変わらない 落ち着きのない猫のよう 二度と上にはいけない 今もなお 僕は途方に暮れる いまだ答えは出せず あてどもなく彷徨う 感じあっていた ともに分かつ喜び つなぎ合わせて点と点 またその線を辿る 荊に締め付けられるような 深い深い夢から醒めた 目覚めた今も残っている 棘の跡 叶わないような 唄う日々さえも カタルシスに変えて今 僕はもう離さない 時は経てど 夜毎募る悲しみ 月はそばにあるのに 裏側は見られない 書き溜めた 殴り書きの五線譜 こぼれ落ちるように ハネたオタマジャクシ 僕らが過ごした日々さえも 遠い遠い波間に揺れる 道を示したのは あのサーチライト どんな悲しみに巻かれても 長い長い旅路は続く 沈んだ海の底でも目を凝らして エピローグさえ 綴ることもなく 破り捨てられた物語 続きを探して 思い出だけは まだ忘れないで ふたり命ある限り 瞳は曇らない