青い海波をけるクルーザー 白い家立ち並ぶ島の影 ポロシャツを脱ぎ捨てて デッキチェアー 寝転べば潮風の乱反射 絵葉書の裏にサヨナラって 習いたてのギリシャ言葉 受け取って首かしげる 君が浮かぶよ キプロスの砂をガラスの瓶に入れ 君に贈りたい ぼくらが失くした透き通った光が ここにはある キプロスの島の波止場が点になる 島めぐりの旅 涙も悩みも古い神話にして 船は未来へ帆をあげるのさ コーラびんきらめいた水滴は 君の頬濡らしてた涙だね 二人とも生き方をゆずれずに 狭い部屋閉じこもり背を向けた 失恋したとは思えぬほど 陽に灼けた僕が眩しい 新しい君の恋人にもよろしく キプロスの砂が ジーンズのポケットに こびtりついていた 哀しい時間がサヨナラとデッキに こぼれ落ちる 海からの風がヒリヒリしみて痛い だけど気持ちいい ロードスの港錨を投げる頃 君を忘れる そんな気がする キプロスの砂を