こたつん中で萌のくちびるを 2回なめた時 すごく おっきな声で笑ったね すごく びっくりして僕も笑ったね いつだって 守ったげるよ ねえ、僕のナイフで.... 選ばれて僕ら、恋人になった (神サマはやっぱ、 ちゃんとわかってるんだ...) ここんところ廃ビルと 暖かい部屋の往復 もうすぐに 僕らの いかした要塞が ギンギンに完成すれば 東京制圧に乗り出すんだ (勝ちは 最初から 見えてんだ..) ギラギラ、 裏 ギラギラギン......! 揺れながら 萌のくちびるを 指で こじ開ける そこに 世界で1番綺麗なものを 僕は何度も見つけてしまう 何だって構やしない ねえ、萌のビートで... 萌...萌の前歯は綺麗すぎる そいつが差し歯だってことは 俺以外の奴には絶対絶対 言わない方がいいと思うよ ねえ、ミステリアスに... 選ばれて皆は、僕を憎んだ 神サマは ときに、 素敵なギャグを... 「ブタがブタを切り裂く... おもしろい構図じゃない? いいも 悪いも ないけど 不快ね」 んで、続けて 萌は こう言ったね 「でも あたしらには、 刺す権利が あるのよ」 まあ、あるかもね.... 嗅ぎながら 萌と 要塞の屋上に立ってる もうすぐ夜が明けて、 いつものやつを 街中が歌いだすんだ.... 耳すまそう... そろそろだよ... あくびを2つ 「ふあ..」 「ア~」 『殺シテ 殺シテ 殺シテ...!』 殺してやる 『壊シテ 壊シテ 壊シテ...!』 壊してやる 萌の歯は、 萌の前歯は... ねえ、萌のナイフかい...?