白い霧の中に 銀のほむらが揺らめいて 照らす水の流れ 清(さや)かな糸が導く 遙か 眠りの森で 誰かが待つ そんなおとぎの夢を誰も 覚えていない 時計の国で 今でも僕は一人探す 何処かへつながるその扉を 何かがはじまるその予感を 《古の遠い呼び声》 《求めて探して彷徨って》 《いつか約束を果たそう》 《幾度この命果てるとも》 雨は百年止まず 小麦は腐り枯れ果てて 心までも石に 変えることしか出来ずに 人は 忘れてしまう 眠りの森 物語まだ 眠れるまま 探しに行くよ 僕の中に 銀のほむらが揺れているから 探しに行くよ 君をずっと 生まれる前から知っていたから おとぎばなしを夢を誰も 覚えていない 時計の国で 錆びた扉を僕は開く 何処かへつながるその決意を 何かをはじめるその勇気を 《古の遠い呼び声》 《求めて探して彷徨って》 《いつか約束を果たそう》 《幾度この命果てるとも》