あんたにわかってたまるかよ 出来損ないの温床で あたまを掻きむしり 布団を噛みちぎり泣いている あの天才は知らない いつも正しい彼女は知らない 燻った夜に鳴き声を 私が生んだ怪物 残火、人波に揉まれて 疲れ果てたあたしは 醜い顔連れて 長い夜に挑もうとしてる あくびの隙間から牙が生え 壁の影が逆立つ 腰抜かされる様 その鋭い眼は 私にだけ力を貸す 燻った夜の鳴き声をたどり いつか笑いながら思い出すのだ 燻った夜に鳴き声を あの口角はハリボテ 普通のつま先にしがみつく 私が生んだ怪物 飼い慣らした怪物