蛻の心

歌詞

目にかかる前髪が風に吹かれて モザイクのない世界 ぼやけたのが見当たらない こんな風に前がよく見えてしまうと 1歩も歩けない 鮮明なんて要らない 伽藍堂がいいよ 答えたくないよ うんざりするよ 隙間なく詰まっててさ 空っぽがいいよ すぐに寄越してよ 蛻の殻の心 雨が上がり 虹が立った 傘を閉じ 空仰ぐ 皆が微笑んだ 7色に見えるんでしょうか 可笑しいな 目を逸らし俯いた刹那 僕が見えたのは黒の虹 真っ黒の虹 日が傾いて茜空に見下ろされ ひぐらしの声は寂しい 夕暮れ神隠し 消えかかっては 咄嗟に息を送り込んで ひぐらしの声は止んで 僕は懲りずに8日目 見たくもないよ 歪んでしまった色 何を写しても 汚れて見える目を 塞いでくれよ 瞼を縫い付けて 止めてよ零れる色 雨が降る予報通り 傘を開け歩いていく皆が 顔を歪めた ずぶ濡れで佇む僕を見て 可笑しいな目を凝らし 空仰ぐとそこに 僕が見えたのは 綺麗な ただ灰色の空 鮮明なものから逃げ続けども 何処も眩しくて仕方なかった 確かに見た黒の虹 真っ黒の虹 何時になったら見える 皆が見てる 7色の虹