時間が 止まったようだこのぬるい小路で 木漏れ日はそっと吹き込んだ 風に揺れてる 誰もいないのは寂しいけど 悪くもなくて 知らない花を少し見てとりあえず 撮った あーきっと、 生い茂る草木は熱を帯びて 日々に巣食った憂いさえ 酸素に変えるのだろう あーいずれ、 思いもしない出会いや別れが 全てを変えてしまうけどそれでも 息をするだろう まどろみの 温室はただそこにあるだけ 作り物のような木と作り物の滝 誰もいないように思えても 気配はあって 耳を澄ませば聞こえそうで 聞こえなくて あーきっと、 咲き誇る花は光を浴びて 色味のない僕の肌を温かく 染めるのだろう あーいずれ、 あなたは新しい場所を見つけ 全部分かってるみたいに憎らしく 笑うのだろう