白い壁の上 額縁に切り取られた 二人の部屋を 入り陽が照らしている 皮膚を刻む深い影は ともに越えた季節からのはなむけ 暮れていく今日に何気なく寄り添う 触れあい繕いあう 明け暮れをまた くりかえし積み重ねる いつものように 夜の底に 名前のない火が灯る 足音みたいに 鼓動は揃っていく 背中合わせに四方隈なく 互いをまもる盾となり矛として 明けていく空を肩越しに覗く 目があい笑いあう 明け暮れはまた くりかえし積み重ねる あたらしい一日 絵画の中の二人はやがて 目を閉じ言葉になる そのときまで くりかえし日々はめぐる 愛を照らして