雨上がりの夜空に 気付かない傘が一つ 湿った風が頬を掠め 涙の跡にふと気が付く 間違い探しのような 見慣れた帰り道には 湿ったアスファルトに滲む 街灯が静かに騒ぐ ああこんな日に 外に出るんじゃなかったね どんな場所に行こうとも あなたがいる あなたがいる あなたがいる 寂しさはこの夜のせい あなたがいないからじゃないわ あなたにとってそうであるように 優しさも裏切りも全部 明日になれば溶けるのなら どうか今日の私をそっと殺して 雨上がりの夜空に 気付かないフリをしてた 炭酸の抜けたサイダーの 甘ったるさが消えてくれない ああこんな日がずっと 続いていくのかな どんな歌を聴こうともあなたがいる あなたがいる あなたがいる 寂しさはこの夜のせい あなたがいないからじゃないわ あなたにとってそうであるように 優しさも温もりも全部 明日になれば溶けるのなら どうか今日の私をそっと殺して ずっと夢を見てた ずっと夢を見てた ずっと夢を見てて 今も見てる だけど眠れないの ずっと眠れないの ずっと眠れないの 今も 今も 寂しさはこの夜のように 降り止んでも足元を濡らす 歩みを進める程に冷たい 優しさも裏切りも全部 明日になれば溶けるならば どうか今日の私をそっと殺して 明日になって生まれ変わって あの頃と同じように ここからあなたを そっと見つめられたら