幼年3歳8箇月 或る日 意識が生まれた 福を着飾る 幼年6歳4箇月 そして皆皆あやさる 季節の行事 一体全体 何処に向かえば 僕は彼処へ動けるのだろう 英雄 堂々 空を飛ぶ そんな憧れを持って 名札貰った 童年9歳何箇月 対の 泣き声 塞がり 恐怖を学ぶ 少年12歳の弱 ずっと期待の答えを 求めて安堵 一体全体 何時に為ったらば 僕は目を醒まし 逢えるのだろう 夢の象徴 顔無し人形 抱いて 他人の振りして過ぎ去って行く 友情 階乗 永遠の誓唱 「そんなことは無いんだ」 と誰も彼も哂って青春謳歌 下らなくって、涙も出ない 無関心を 保ち装い 君の声と心臓を 其れと此れ 肖って もう崩れていく 嗚呼、今 其処に在るように唯々 嗚呼、今 そして転じて其処に何を見出した Bye, me. 忘れぬように 鋭敏肌に針刺して Bye, me. 忘れれないように 僕の詞を 十五で遂に気付いた 今やサンタは既に絶滅したって 信じていた奇跡共 僕を刺し降り注ぐ 神の試練は 首を折って咎人ごっこ 優劣だけの尺度で順番 消えた泪 痛むように 糸鋸で切って入れ墨をしよう 十八 否に悟った 僕の心の隅を 奴隷 被監査下 祖母の編んだ人形に どろり血糊を容れて態々刺して 「これでどうか、 終われますように」 祈り祈る報復の終焉 知人との譲渡契約を 愛と履き違えて また 叫び声を聴く 三種の神器の様々 仮に逃亡 亡命 命令とせど 亖者の面談 嫌々 遠い婉曲を重ねて 次を仄めかした 「一体全体 何を如何したら 僕は此処から解かれますか」 低文脈のみ掬い取り 時に散った 嗚呼、今 其処に在るように唯々 嗚呼、今 そして転じて其処に何を見出した Bye, me. 忘れぬように 鋭敏肌に釘刺して Bye, me. 忘れれないようで 血生臭い乎 他人の曲して慮ってくる 其処に何か企みはあるか 「そんなものは無いんだ」って 誰も君も嘯きさ 下らないだけさ 『下らなくないよ、涙が出たよ』 仕方なしな天命を悟る 君の声と心臓を 其れと此れ肖っても 作れないんだと 三者の面談 恐々 僕の見えない鋭刃に 怯え後退る 二者の対談 熟々 一人とまた一人と消える中でも 『一体全体 何を如何したら きみは私を信じられますか』 従者の首輪は無かった すると口は弄ばず 胸を紡いだ 嗚呼、今 此処に確かに在る此れは 嗚呼、今 無理を通さず此処に愛を見出せば Bye, me. 忘れぬような 鋭敏肌のそっと撫でで Bye, me. 覚えてないような 苦しみが走る 青年満21歳 徳と騙った壊血は 天罰を逃れ 青年27歳 皆々 案の定の 形骸化仲で 「一体全体 何を如何すれば 僕の呪いは解けるのだろう」 踵を返して考える 其等に依った穢れを洗い流すように 成年33歳 彼の日 消え去った空洞を看取る凡人と 成年41歳 避難の為 解離した 自我を見つけ出して 「一体全体 何を如何すれば 僕は希望を取り戻すのだろう」 一点の汚れが落ちない 其の痕が 人の真似して 引き裂かれていた 垢塗れの布が目についた [本当はもう分かるでしょう] そして言葉の前で 綿容れは云う [これでやっと終われるんだよ] [ぼくの右胸の針抜いて] [最後の呪いを解くんだ] [ぼくの血糊に 込めたきみの心血を] 嗚呼、今 紅を流していた 人形が 嗚呼、今 僕は其処に愛しい顔を描いた Bye, me. 忘れぬように 爛れた肌をそっと 撫でて Bye, me. 忘れれないよ 張りの無い胸にそっと触れては Bye, me. 忘れれないよう 尊い頭 そっと愛でて Bye, me. 忘れれないように 仮止めを抜いた 陸佰参拾壱箇月 今や悟りの振りして 息を懐かしむ 晩年 卒寿を迎えた 暮れの小さな子どもの首に策状が 「一体全体 何を如何したら 君の心は救われるだろう」 同じように人形に 祈る 一抹の未来を綴りますようにと
