白昼夢

歌詞

「宝くじとか当たらないかなぁ」 そんな事を思いながら 雑誌の隅の四コマ漫画で笑う黄昏 いつからだっけなぁ 僕は僕のこと それなりに分かった気になり ラベルを貼った “平凡でいじましく 面白みのない男” どうやらこちらの世界で 漫然と生きていると 僕はどこまでも 僕でしかないみたいだ ピーターパンは 迎えに来ない ビッグ・ベンは 今日も鐘をディンドン鳴らす 灰を被って カボチャの馬車を 皺だらけの手で 焦がれている 僕は待っている 劇的な何か 僕を僕でなくしてしまうような 待ち続け また冬は春夏へ 僕は僕のまま どうやらこちらの世界の シナリオライターは ドラマチックな 展開がお嫌いのようで アリスはただのおかしな子供 居もしないウサギをいつまでも 探してる いつか拾った 錆びたランプを 皺だらけの手で 擦り続ける こちらの世界を悪夢と信じ 目が醒めるのをただ震えて 待つのかい どうせならここで 夢の続きを 現実を侵食する白昼夢を 待つのはやめだ 期待も捨てた 僕が僕のまま 僕であり続ける為に 歩き始めて 掴まなければ 皺だらけの手は まだ伸ばせるだろう