寝坊気味の太陽と 澄んだ寒空の下 吹きすさぶ乾いた風が 鋭く頬を刺す 頭ん中で呟いた 問いを不意に発した そりゃ返答は無いよな あなたの事ばかり 考えているのは いつからか私ばかり 枷に繋いだ鉛 縛られている ここは灯りの無い暗がり あの日みせたあなたの 涙の理由を 教えてほしいよ 踏み出す度にさ また 振り返ってしまうんだ やけに萎んだ小さな 背中を思い出す 未来の事ばかり 案じているのは いつからか私ばかり 心に矢が刺さり 抜けないまま 檻の中ずっと 私独り 取り繕った心根 あなたの本音を 聞かせてほしいよ 泣きたいのに笑いあふれたり 笑いたいのに涙こぼれたり 相即不離で表裏一体のまま あなたの事ばかり 考えてしまうのは いつからか私ばかり 白くくすんだ吐息 隠してくれていた 想いに気付いたばかり 季節外れの積雪を かきわけ おしのけて 花を咲かせてよ 笑い飛ばしてあげるよ そんな事もあったねと あなたがかえってくるのを ずっと待っているよ