たった今思い出していたところさ 嬉しかったこと 悲しかったこと このまちで過ごした全てのこと 泣きながら生きていくくらいなら 笑いながら死んでしまった方が いくらかマシだと思ってしまった 僕を 許しておくれ 諦めてしまうこと 許しておくれ 先にたびだつこと 愛されたいと望むばかりで 愛することを忘れていた僕を 叱っておくれ 傷付けてしまったこと 叱っておくれ 甘えてしまったこと こんなにも愛されていたのに 僕が僕を愛せなかったこと ついさっき思い出していたところさ 楽しかったこと 苦しかったこと このまちで過ごした全てのこと 泣きながら生きていくくらいなら 笑いながら死んでしまった方が いくらかマシだと思ってしまった 僕を 許しておくれ 諦めてしまうこと 許しておくれ 先にたびだつこと 愛されたいと望んでいながら 愛されることに怯えていた僕を 叱っておくれ 傷付けてしまったこと 叱っておくれ 甘えてしまったこと こんなにも愛されていたのに 僕が僕を愛せなかったこと 帰り道の国道沿い 流れていく人の波 常磐線下りのホーム 快速と吹き抜けていった風 モノクロだった日常も 今日だけは色付いて見えた気がした 僕を 許しておくれ 諦めてしまうこと 許しておくれ 先にたびだつこと 愛されたいと望むばかりで 愛されていたこと 今になって気付いたんだよ 笑っておくれ 傷付けてしまったけど 泣かないでおくれ 笑顔で見おくっておくれよ 限りあるこの時を 幸せなこの日々を 僕は君と愛したかったんだよ