桜なんて無ければよかった この気持ちだって晴れるはずだった 生温い風が邪魔をするんだ 桜なんて無ければ あなたと二人で踊る花びらになって 吹き荒ぶ春に溺れた このまま遠くへ 誰もいないところまで 流るるままに 桜なんて無ければよかった この気持ちだって晴れるはずだった 通り雨、色付いたこの街が やけに寂しかったから 隠したいよ、内緒にしよ 雨に紛れ呟く"愛してる" せめてそばにいてよ あなたの仕草や声が長い黒髪が 私の心にはらりと 舞い降り無ければこんな 思いなんてしない あんたと二人で踊る花びらになって 吹き荒ぶ春に焦がれた このまま遠くへ 誰もいないところまで 流るるままに