雨の行く手 遠い屋根 そこは大丈夫かな 皺くちゃの マスクしてくしゃみしてないかな 空の隙間 銀鼠の雲に叫んでみる 「あそこの八百屋、小松菜、 百円だったよ」 昔のことははっきり憶えてる 一緒に行った喫茶店 ソーダの青い色も 閉まった頁が開かないだけなのに なぜだか なぜだか 涙がこぼれちゃう くしゃみをするたびに… ハクション!忘れてしまうこと 待ち合わせ きみの顔 この世の思い出さ 昔のことははっきり憶えてる おみやげ 時計 商店街 シャッターのひどい音も 閉まった頁が開かないだけなのに なぜだか なぜだか 涙がこぼれちゃう なぜだか なぜだか 涙がこぼれちゃう