蚕々 (feat. 初音ミク)

歌詞

不確かなことが嫌いだ 確かであることだけが価値だ 夢希望 期待はうたかた なりたい僕にはなれなかった あの日先生が言った嘘が化膿して、 掻き毟った 僕らの命は紙きれ次第だ ささやかな嘘はなぜだか 許されるきらいがあるな 理由を聞いても大概 『誰も傷つけていないから』 それならばさ ずっと 絡まっている、 挟まっている栞が一縷 くだらない春が今日もまた僕を殴る ただ漂っていて、彷徨っていて 見送った後悔は数えきれないな ふかふかの湯気が踊った お気に入りのマグの上で 袖を通したブラウスは鉄で 出来ている ここまではいままで通り まぁ最近はここからslowly きっとルートを違えた僕のせいだ 見慣れた今日に辟易したフリをする 変わらない日々に安堵する なんてあってはならないのだ 右向け右 向いたままの首 もういいかい ずっとこのまんまかい 匣の中 繭の中 朽ちてしまえたら 明日の天気なんかどうでもよかった 建前がないと靴さえ放れなかった 冷めたマグが僕を睨みつけていた 今日を生きるためだけの嘘をついた 許されるよなあ 赦されるよなあ 誰一人傷付けちゃいないもんな 6畳間 午前8時 酒を食らう こんな秕の人間が 音楽だ 文学だなんて 宣っていいんですか ずっと 絡まっている 挟まっている栞が一縷 くだらない春が今日もまた僕を殴る ただ漂っていて 彷徨っていて 見送った後悔は数えきれないな 清く唄っている 字を編んでいる 虚像(おとな)に馳せて あの日書いた僕への手紙を鼻で笑う 青くて芳醇で 輝いていたままでいいよ 今日は繭で眠ろう 食べる口すらなくなって 何も言えなくなって死ぬのが 大人かあ 思いのほか 思いのままだぜ