時刻通り 側道に 影を敷き詰め 濁す様に 薄情に 辺りを呑み込んで 今日がこぼれ出して 擦り抜ける その頃に この街ごと燃やす様に染める楓の 木の葉達の舞い散る道を帰ろう 遠ざかる思い出も轍にして 戸を叩く僕らの変化を形にして 明日へ行け 素知らぬ顔で順当に 剥がれ落ちてく季節の 狭間で僕達は 色付いて 朽ちて行く 花となれ この街ごと燃やす様に染める楓の 木の葉達の舞い散る道を駆けよう 見慣れたはずの 並木道をぬって 見た事もない 旅路にしよう 手を振って 明日へ行け さあ 薄暗い空 月明かり灯して さあ 次の日はほら 澄み渡り 始まれ 繰り返す思い出も轍にして 塗り替える僕らの新しい景色へ届け