白い夜を越えて、 顔のない月を仰いで、 雪のなかをゆく。 利口でなんかいられない悲哀すら 色がつくまで、旅はまだ続く。 捨てられた祈りをくべて灯した 道のりの果てには、 屑のきらめきがあると、 声高く響かせろよエコー。 ひどい冬を終えて、 花のない時をまたいで、 意味を目指してゆく。 不凍でなんかいられない慈愛すら 抱えたままで、地平へと進む。 秘められた昨日の夢を晒した 風が吹く先には、 希望の嵐が待つと、声高く 響かせろよエコー。 いつかどうせ朽ちるだけ。 そんなもんだって知ったって、 乗りこなして悪ふざけ。 捨てられた祈りをくべて灯した 道のりの果てにも、 続きがある。 秘められた昨日の夢を晒した 風が吹く先には、 希望の嵐が待つと、声高く 響かせろよエコー。