遥かな彼方の中 淡い軌跡が 霞めては消えゆく 憂鬱の側で 荒んで上げてみたり 下げてみたり もう疲れ果てた その支配欲 凄んで誰かのこと 蔑めたりだとか 今はもう飽きた 探していた 紅い夕暮れを包む温もりが 跡形もなく暗闇になる 瞳孔を突き刺す景色 幻影が 黄昏を壊し消えて逝く 遠くてひとり ぽつり 吠えた輩が 我先に産まれては誰彼と叩く 荒んで擧げてみたり堕ちてみたり 今 溢れてゆく その排他的暴力性 挙って誰かのために生きる未来とか 今はもう捨てた 傷ついた 紅く染まって逝く躰 心臓が 記憶の中で溶けてゆく 悪戯に撫でる現実が止め処無く 産まれゆく刻を壊した 探していた 紅い夕暮れを包む温もりが 跡形もなく暗闇になる 瞳孔を突き刺す景色 幻影が 黄昏を壊し消えて逝く