色付いたアネモネ 綺麗だ 僕は駄目駄目だったけど 違う花でも今日も育てている イヤになるくらい 「私、こんなんじゃないからね」 「普段こんな事しないからね」 特別な事をしていたの? 今はもう聞き様も無い スニーカーの踵潰して 歩く僕に君は異唱え 「他の誰かにこんな事、くどくど言わないよ」 雑草の様ね 気にかけなくても こんなに咲くんだね 咲かせたい花は 枯らしてしまうのに 色付いたアネモネ 綺麗だ 僕は駄目駄目だったけど 今も枯れずに 今日も愛している 花は違うけれど アネモネ 歩むよ 僕は駄目駄目だったけど いつか水だけじゃなく 君のおひさまに なれるその日まで ドライヤーを使う事なく 扇風機の前に寝転ぶ 僕の髪をタオルで撫で 乾かす気もないね 散々なものね 気にかけなくても こんなに咲くんだね 根腐れするほど 水を余している 色付いたアネモネ 綺麗だ 僕は駄目駄目だったけど 今も枯れずに今日も愛している 花は違うけれど アネモネ 探すよ 僕はあべこべだったけど 乾き潤す正しいその循環を 過不足ないように あの時 僕は 虹を架けてみたくて 雨降らし 何度も何度も 君を流して 晴れと雨は 等しく在るものだと 信じ込んで 虹はおろか おひさまも 遠のいて いきましたとさ 色付いたアネモネ 綺麗だ 僕は駄目駄目だったけど 今も枯れずに 今日を愛している 花は違うけれど さあ アネモネ 歩むよ 僕は駄目駄目だったけど いつか水だけじゃなく 君のおひさまに なれるその日まで