■夏休み ~昭和編~ 蝉の声が校庭に聞こえる頃 心踊りだす夏休みがやってくる 今も祇園祭の頃になると なぜか笑顔の数もふえる * ラジオ体操から帰ると虫取り 網とかごを持って 近所の神社へ兄貴と走って行った 家に帰ると親父が裸で スイカをほおばってた 扇風機のリボンがなびいてた * 薄れゆく記憶のなかで鮮やかに残る 風景 それは帰りたい場所じゃなく 忘れたくない場所 きれいな朝日の中で朝顔が咲き テレビでは高校野球が流れてた 海が近い親戚の家に泊まり 夜の浜辺で花火をしてた ★ 蚊取り線香を囲み 床机に座って夕涼み 浴衣すがたのおふくろがうちわを 扇ぐ 銭湯の帰り道の駄菓子屋でかき氷を 食べた 風鈴の音が聞こえる夏の夜★ 想い出だけじゃ生きられない でも想い出にいやされる 昭和の時代に産まれて 昭和な奴で生きてゆく * くりかえし ★ くりかえし 薄れゆく記憶のなかで鮮やかに残る 風景 それは帰りたい場所じゃなく 忘れたくない場所 思い出だけじゃ生きられない でも想い出にいやされる 昭和の時代に産まれて 昭和な奴で生きてゆく