みんな歳をとって消えてく 死んだわけじゃないのに 冷たい風を受けながら 温かい海を泳ぐよ 深く息を吸って ゆっくり吐き出して 生まれたことを確かめながら 今は一人 また泣きそうだ 君が居なくて 浅い海で動けない僕は鯨 この涙で潮が満ちたら 帰る場所はないけど帰ろう 今日も生きた思い出を探す 見つかるわけもないのに 大きなこの身体に入れた 小さな餌で繋いでく 波は優しいけど 時には残酷で 死ねないことを諦めながら 今も一人 サメみたいな肌になって あの雲に恋をした僕は鯨 立ち止まったら思い出すから 行先などないけど行くのさ 深く息を吸って ゆっくり吐き出して 生まれたことを確かめながら 今は一人 泣きそうだ 君が居なくて 浅い海で動けない僕は鯨 この涙で潮が満ちたら 帰る場所はないけど帰ろう 立ち止まったら思い出すから 行先などないけど 行こうか