小さな改札口の 壊れかけたベンチで 冷たい夜 あなたに 渡せなかったマフラーして これが最後の夜と どうにもならない恋と 繰り返し つぶやいて あなたを待ってる 家路急ぐ人達 肩寄せる恋人 ときめく心の裏 切なさよぎる いつまで待っても あなたは来ない ホームの灯もおちて 誰もいなくなった かじかんだ両手に 吹きかける白い息 約束やぶってかけた 受話器のあなたの声 わかってた筈なのに 涙が止まらない この気持ちもいつかは 想い出に変わるの 最後のわがままさえ 言えないままに いつまで待っても あなたは来ない うるんだ街を 一人歩き出す