世にも視界の開けた丘の上 靄のかかった感情を町に投げ込んだ 半透明の天井に重なってすぐ堕ちて ゆるく弛んだ電線に 受け止められたみたいだ 世にも視界の開けた丘の上から 壮大なリバーブを町に投げ込んだ 遠近法でちっちゃくなった奴等 場所柄に応じた衣装を着て、小細工 あの信号も街灯も首をもたげている 世界も変えられない 人間様に向かって せっかくこんな高台にきても 見下ろしてばかりいるんだ 頭の廻りを嬉しそうに扇ぐ この蝶々でさえも 世界を変えるってさ 当然だった概念が全くの嘘でも ちっぽけなことだって 受け止められそうだ 世にも視界の開けた丘の上 門限制の太陽は家路について 方向性を失った 簡単な世界観も ゆるく弛んだ涙腺と 眠りに就いたみたいだ 夜にも視界の開けた丘の上で、 小細工 あの信号も街灯も首をもたげている 世界も変えられない 人間様を照らして 目を覚まし、現れた満月を 見上げていこうと思った あなたにとってこの丘が 何かを見下ろす為だけの 場所でありませんように あなたにとってこの丘が あの満月を見上げる為の 場所でありますように あなたは 世界を変えることしかできない なんだかんだ文句ばっか 頂いた分より多く、 溜め込んだ分より多く吐いて