何もかも消え失せてしまった 透明な森に コバルトブルーの銀河が 墜落するとき なんでもポケットにしまいこむ癖を 思い出させてくれ 愛しいしぐさを 過ぎていく窓に古い景色が花を投げ 暖かなぼくらは抱き合い眠りにつく 海は静かな波音を立てて なめらかに沈んでいくのに どうして咲いている ガードレールに手を伸ばしそっと いま籠の中でぼくらの心は マーマレード・ナイロンの 黄金の丘に 火を放っているんだよ さようなら ぼくは街の中、 確かめるように歩いていく あの角の先も、 この線だけはずっと続くから きっと